【アニメ感想】とらドラ!

【アニメ感想】とらドラ!

2000年代を代表する名作ラブコメ

目つきは悪いが、家事全般が得意な高校生の高須竜児と、体は小さいが獰猛で「手乗りタイガー」と恐れられる女子高生逢坂大河の二人と個性的なクラスメートが織りなすラブコメアニメ。

まずはシナリオについて。超弩級ラブコメと銘打ってあるだけあって、竜児とのそれぞれの思い人に対してなんとか仲良くなろうとする二人の試行錯誤する日々の生活がメインのシナリオになっています。

原作をアニメの後から読んでいったのですが、そこから分かることは編集のうまさ。原作すべてをアニメ化するには尺的にも不可能ですが、原作の店舗の悪さが小説ゆえに出てしまっているところを、うまいこと編集。それによって小説特有テンポの悪さを解消しています。

前半はとにかく日常の生活を面白おかしく描いていて、笑える場面が非常に多いのが特徴。そしてときおり見られるシリアスな場面。その中の台詞には何気ない一言だと思えるものでも、終盤まで見てから再び見直すと伏線となるセリフが多くあるのには感嘆。よくストーリーを練りこんであるなぁと素直に感心しました。

そして文化祭などのイベントを経たのちの後半戦(OPが変わったぐらい)から、笑いありの展開から一変してほぼシリアス一本に。大河達の心理的成長を通して、思い通りにいかない青春の恋心を描いている。

後半戦の良いところは、出演陣の本当の心理状態が次第に明らかになっていくところ。前半戦で馬鹿ばかりやっていた櫛枝や北村辺りも、実は思春期相応の悩みを持っており、みんな苦しんでいるというキャラの深層心理に象徴するお話が展開されました。前半部分からは全く想像できないテンションとなっていきますが、表向きのキャラと裏向きの登場人物たちの本当の思念が描かれていることは素直に称賛に値します。

様々な問題に対してもうちょっと良いプランはいくらでも想像できる中で、短絡的な方法に走りがちな登場人物たち。しかし、常に人生は最善策で行くことができないわけですから、登場人物たちの行動に対して視聴する側の人間が思春期特有の視野の狭さ、葛藤を感じることができるのだと思います。

次にキャラクター面。先ほどと被ってしまう点がいくつかありますが。とにかく魅力的なキャラクターが多い。それぞれのキャラの表と裏の本当の気持ちが綿密に作られていることによって、キャラ一人一人のキャラが立っていて、かつリアリティを持たせることができているのだと思います。

また短期間で成長を遂げていく各キャラですが、大人と子供の狭間の高校生ですから成長スピードは速すぎるのも納得。個人的お気に入りはインコちゃんです。インコちゃんが自分の名前を言った時には涙したものです(笑)

作画は全体的には非常にきれい。生徒会選挙時の大河対会長戦など時折作画が変わりますが、シーンに合っていたので特に問題はないと思います。また主題歌もどれもいい曲で、後半のEDの「オレンジ」への各話の繋げ方には圧倒されました。次の話が気になってしょうがなくなる絶妙さです。

最終回にはEDの前でずいぶん驚かされましたが、ラストも後腐れ無い終わり方で好印象。視聴し終えて素直に面白かったといえるアニメだったと思います。

言うならばもう少し他のメインキャラに比べて掘り下げの少なかった亜美と個人的に大好きなインコちゃんの出番があったら良かったですが、個人的には満足な出来栄え。声優陣もキャラにはまっていたと思います。総合評価は「最高」です。ラブコメですが、キャラの成長が一番の見どころな作品でしょう。

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